拷問同盟

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生きるということは、少しずつ手足が枯れていくことに等しかった。
生きるということは、少しずつ感覚と感性とを盗まれることと似ていた。
努めてようやく結んだ縁でさえ、時がアッサリと揉みほどいてしまう。
人生は拷問のようだ。
それでも生きねばならないのだから、やりきれないじゃないか。
　――午前2時、生きているのか死んでいるのか分からなくなる夜。
僕は僕をこんなにも、殺してしまいたくなる。

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本シナリオは成人済み探索者 2 人向けにデザインされており、新規探索者でも構わないが、可能ならば旧知の中である「継続探索者」を推奨する。
依頼を受け負う、怪異とあれば相談されるような立場が適任である。また、人外探索者の使用はできない。
季節は、人の精神が不安定になりやすい季節の変わり目、薔薇の咲く時期。
「拷問」をテーマにしており、グロテスクかつセンシティブな内容を含んでいる。この内容に少しでも抵抗を覚える場合はプレイを控えること。また、セッション中であっても忌避感を僅かでも覚えた場合はキーパーに申告し、セッションを中断するようにしていただきたい。
ふたつのハンドアウトがあり、ひとつは「拷問をしたい」と望んでおり、もうひとつは「拷問されたい」と望んでいる。前者HO1、後者を HO2 と表記する。それぞれのハンドアウトでしか得られない情報が存在する。
探索者たちは毎晩午前 2 時、HO2 の部屋で拷問を行っている。
ここ 1 週間の記憶が曖昧で、この状況が異常であることを探索者は理解している。これを解決する為に探索をすることが本シナリオの目的となるため、拷問という稀有な性愛を元々所持している、拷問経験のある探索者は参加出来ない。
非常に特殊な状況下に陥るが、どうか互いを見捨てることなく最後まで協力してほしい。

◆ＨＯ
ＨＯ１：加虐
あなたは「拷問したい」。加虐性愛、サディズム。
午前 2 時になると HO2 を拷問したくてたまらなくなってしまう。
これが異常であることは理解しているが、あなたには止められない。

ＨＯ２：被虐
あなたは「拷問されたい」。被虐性愛、マゾヒズム。
午前 2 時になると HO1 に拷問されたくてたまらなくなってしまう。
これが異常であることは理解しているが、あなたは痛みや苦痛が気持ちいい。

共通ＨＯ
こんな関係性は異常だ。